うりづん日記電腦版

<第2章 うりづん学派>



顔文字〜FaceMark〜考

顔文字とは?
 ネットの普及に伴い、同じように普及してきた記号を組み合わせて作った絵文字の一種。
 顔の表情を表しているので、視覚的に文章を和ませる効果があります。
 元々、文章のあとに「(笑)」などの状況を表す文字を挿入することは以前からありました。
 最近ではこの(笑)が、
 「(爆)」(爆笑?)、
 さらに、
 「(ばく)」「(ばくばく)」「(超爆)」「(核爆)」
 などほとんど意味不明の発展を遂げています。これも文章を和ませる効果の一種ですが、顔文字は、それをさらに発展させたもので、情報量はずっと多い。
 その意味からも、1つの文字文化と見なすことが出来ます。
 顔文字は、既にそれを特集したページや雑誌が多数あり、また自作の顔文字がネットオークションにかけられたりするなど、ネット社会にどっぷり浸かっている人々にとっては今更の観がなきにしもあらずですが、あえて、以下にネット上で発見した顔文字を若干紹介して、解説してみようと思います。
:-)  :-(  :-O 外国の顔文字です。横向きですが、横書き縦書き関係なく使いにくそうです。
でも目の無表情さはちょっとアメリカっぽく感じられます。
(^_^) にっこり。
基本の顔文字です。平板な口元が表情を消しているため(つまり情報量を減殺しているため)、意外と使われません。
(^^) にっこり省略版。
口が無い分、情報量が若干増えているという顔文字。メールとかで使いますね。
(^-^) にっこり2。
口元が目に近くなっており、その分、にっこり感が増しています。
これは子供の顔でもあるんですね。子供の顔は大人に比べ目と口の距離が近いと言うことです(表現的にも)。
(^o^) 笑顔。あるいは「わお」。「わお」ってあまり日本人は言いませんか。
表情が豊かになるため、情報量も増えるわけです。
(^O^) 笑顔2。
こちらの方が「わお!」です。口がより大きく開いて感情が増しています。
(^▽^) 大喜び。
ヽ( ´ー`)ノ ほんわかーん、な動きのある顔文字。
目の和みや手の格好がよくできています。
ヽ(´▽`)/ さらに喜び。
よっぽど良いことがあって、草原を走り回ってる感じです。
(~o~) ちょっとほんわか気分の笑顔です。
和ませる意味があります。
ヽ( ̄▽ ̄)ノ 目をつむって喜び。
かなりマンガ系の表現です。
ヽ(゜▽、゜)ノ  よだれを垂らしてます。
何を見つけたのでしょう。
( ̄ー ̄ なんだか偉そうですね。
(^_^)v Vサイン。
(^O^)v こういう応用も利きます。
!(^^)! ばんざい。 両手を上げてます。
Ψ(´▽`)Ψ ばんざーい、を表しております。漢字で「万歳」とはちょっとニュアンスが違う感じ。
かなり凝ってますね。
目が和んでます。
手のひらを広げている表現ですが、三つ又を掲げているようにも見える。
それって一揆が成功したということか?
(*^_^*) 照れてます。
(*´Д`*) 和やかに照れてます。
口がいいですね。
(^_^)/ 手を挙げてる様子。
待ち合わせ場所にやってきて「ごめんごめん待った?」「オソイゾ!」
と和やかな雰囲気。
逆に、「またあしたー」でもありますか。
(^^)/ 手を挙げる省略版。
少し遠方です。
(^_^)/~ ハンカチを振っている様子。
これは「待った?」ではなく、「さよーならー」です。
掲示板に書き込んだあと、「それじゃまた」と言うときに挿入していることが多いようですね。
(^^)/~~~ かなり長いものをふっている様子。
海外移民の船が出航するときの紙テープを流している様子とか。
あるいはハンカチを振っている人が左方向に移動しているとか。
それで、どう文章に挿入するのでしょう。
ヘ(゜◇)ノ~ これは、港で出航する船を見送る人か。
だから、それをどう文章に挿入するのよ。
(^_-) ウィンク。
と言うことなんでしょうが、なんだか変です。
(^^)ゞ ぽりぽりと頭をかいている様子。
いろいろ表現に使えますね。
よいことがあったときなどに照れながら報告、みたいな感じでしょうか。
φ(..;) 頭をカキカキ…。
予想外のことで考えたり、あるいは思わぬ事で誉められて…など。
あるいは、ゴキブリを叩こうと狙っている、と言う様子にも見えますが、それだと、文章の中に挿入するには応用が利きませんね。
(^_^;) 「苦笑系」です。
汗と平板な口元が表情を豊かにしています。
自分の軽い失敗を明らかにしてウケを狙うときなどに使えます。
また、他人の寒いギャグ(下手なギャグ、おやじ系ギャグ)に対し、無言で笑みを浮かべている感じでもあります。
状況を悪化させそうなときに挿入する平和的解決法の一種です。
そう言う意味でもかなりよく使われる顔文字です。
(^^;) 苦笑系省略版。口が無い分情報量が増えるかと思いきや、表情が弱くなり情報量が若干減ってしまってます。笑顔とは逆のパターンですね。
^^; 苦笑系超省略版。
顔の輪郭が消滅してます。
(^_^;
のように顔のどちらかの輪郭が無くて、向きを表しているものもあります。
(^^;;; ネットで見つけた応用編。
そこまで汗をかくと、苦笑しているのかよく判らない。
(-_-;) 反省。
苦笑系と違うのは、自ら笑みを浮かべて他人を和ませるのとは逆に、自ら反省して他人の笑いを誘うという点です。
やはり自分の失敗をネタにしたときなどに挿入します。
(>_<) 目をきゅっとつむっている様子。
怖いっ、痛いっ、と言うのもありますが、
強烈に恥ずかしい、という表現もあります。
その場合、「きゅーっ」などと身が縮まるような効果音(の文字)を一緒に付けたりしますね。
o(>_<)o ぐっと我慢。
みたいな感じです。こぶしを握ってます。
(*_*) がつんとやられた瞬間。
相手の言葉に「参った」と言うときに使えます。
これも「きゅーっ」などという効果音を使って、売り言葉に買い言葉を和ませます。
(@_@) え? あれ?
などという、どういうことか理解できず混乱しているときの様子。
当然、メールや掲示板でも相手の言っていることがわからなかったり、自分で何を書こうとしていたのかわからなくなったりするときに使えます。
また、単純に忙しくて目が回りそうだよー、と言うときにも使えますね。
(?_?) あれ??? もっと訳が分からなくなったときです。
かなり記号的ですよね。
(-o-)> あれ?
手を頭に当ててます。笑えます。
(@@) 目がくるくる〜。と言う感じ。
忙しい〜っ。という現在進行形。
(-_-) これはいろいろありますね。
無表情、反省、眠いなど。
(=_=) なんだか目の下にクマが出来て、眠そうな、疲れ切っているような感じです。
(T_T) 泣いているのを表す表現。
これもよく使いますね。
「パソコン壊れちゃったよー(T_T)」
みたいな感じです。
口がないものも多いですね。
m(T T)m 泣きながらお願い。
平伏しながら泣いている、あるいは机にしがみついて泣いている、という感じですね。
(;_;) 泣き表現のちょっと別バージョン。
上と違うのは、上の場合は涙が滂沱と流れる落ちる様子なのに対し、こちらはポロポロと言う感じです。
マンガの世界では、表現がポロポロから滂沱となったのは「巨人の星」からじゃないでしょうか。
(/_;) 泣いているのはわかりますが、どういう泣き方なのかでしょう。
涙を手で拭いているのかな。
(/o\) 相当がっかり。
(@□@) 驚き。
ネットで見たとき、ヌアっ!という表現と一緒にあったので、笑ってしまいました。
('_') これはなんでしょう。
無表情です。
文章に挿入する方法が思いつきません。
m(_ _)m ごめんなさい。
手を付いて謝っております。
基本的な顔文字の1つですね。
_(_^_)_ 平伏。
ごめんなさい系の1つ。
頭のちっちゃな髪の毛が和ませる要素になります。
<(_ _)> 平伏2。
手を付いて謝ってる感じ。「すまんっ」です。
逆に頭は下げてるのに、手は上げているという妙な感じにも見えます。
_(._.)_  平伏3。
すごく無表情な平伏です。
本当は自分の責任じゃないのに、代わって怒られているときの、「謝ってるフリをしておけば自分は傷つかずに済むんだ」的なミニストーリーのある顔文字です。
それってどういう文章のときに使えば良いんでしょう。
m(__)m ネットで見つけた平伏の省略版です。
目がよってます。
(´〜`;A ちょっとわかりにくいですが、暑いねえ、とタオルで汗を拭いている様子です。
「参ったなあ」てな感じでも使えますか。
(;´ー`)y-~~ タバコで一服。
これは凝った顔文字ですが、よく見かけます。
いやいや、今回は我ながら仕事をしたよ、と言う感じで文章に挿入します。
(;¬_¬) 横目でじとーっ。
バカなことをした奴をこの目で見ましょう。
(≧▽≦)ノ 「やだーっもおーっ」(ばしっ←と肩を叩く)
でしょう。
(;>ω<)/ 「やだーっもおーっ」(ばしっ←と肩を叩く)
その2です。
ε=ε=ε=ε=(((( o´Д`)o 女の子が、
「やだー、ちこくー」
という感じを想像します。
ε=ε=ε=ε=ε┏( >o<)┛ 同じ走るでも、こちらは逃走。
逃げろーっと言うかんじですね。
はずかしーっ、という感じでもあります。
C= C= \(;・_・)/ 何かまずいことをして黙って逃走している様子です。
o(*≧д≦)o″ いやいや、というところでしょうか。
目をつむり、頬を染め、拳を握って動かしており、凝ってます。
否定的だけどちょっと可愛らしい「いやいや」もありますが、応用的に見ると、「キャーかわいいっ」と叫んでいる表現にも使われますね。
*>>(●^o^●)<<* これはなんでしょう。
はしゃいでいる様子でしょうか。
頬が染まっていますねえ。
(〃д〃)〜♪ ふんふん、と鼻歌。
φ( ゜゜)ノ ゜ ポイッ  ゴミは投げ捨ててはいけません。
_(*__*)ノ彡☆ ものを投げているようにも見えますが、これは、つまずいて転んだ様子のようです。
Σ( ̄□ ̄;)!? はっ!?
電話で予想外の出来事発生!
...( ̄□ ̄;;!! あとずさり…。
ヾ(--; 肩をぽんぽんと叩いて…。
(°o°)\(▼▼メ) サングラスに頬傷の人が、べしっとひっぱたいております。
凝ってます、かなり。
_(_ _)ノ彡☆ ばんばん!
と床を叩いております。
(;゜) ヒイイイィィィィ 、
と、のけぞってる様子のようですが、わかりますか?
顔がのけぞって、あごのあたりが見えている様子です。
ヾ(;゜)ゞ 応用編。
のけぞってます。
手の動きで少しわかりやすくなってます。
_( 3 ε3)_ ネットで見つけたもの。
口をとがらせ、藤子不二雄のマンガに出てきそうな目。
なんだか表情はあるんだけど、これはなんだろう。
横に広げた手もよく判りませんが。
「ちゅーっ」てな感じ?
(/\) ・\(^o^)/ いないいない…
ばぁ〜
そこまで顔文字で作るか。
(・_・)/〜△△〜゛ ネットで見つけたもの。
ブラジャーをフリフリしてバイバイ…
だそうです…。
……、
もう、顔文字って何なんでしょう。
あとがき
 顔文字に似たものとして、アスキーアートがあります。
 文字を縦横にたくさん並べて、模様や絵をつくるものです。
 アメリカンポップアートのように、遠くから見ると絵なのですが、近くで見ると、たくさんの文字がある、そういうものです。
 顔文字は、アスキーアートとは異なり、多くても横に数文字分の記号で、複雑な顔の表情、体の動きを表します。
 長々と文章を書き連ねて情景を表現するのに対し、制限された単語で情景を表現する俳句や短歌と似ています。
 あるいは、昔のアメリカのアニメのようなセル画数を駆使してデフォルメされたキャラクターの表情よりも、大まかだが、体の動きでキャラクターの存在を表し、少ないセル画の枚数をカバーしたかつての日本のアニメとも共通するところがあります。
 ・表現は省略するが情報は伝えようとする文化、
 ・曖昧な表現に様々な情報を詰め込む文化、
 まさに日本的な方法であり、日本で顔文字がここまで作られたのは、偶然とは言えないでしょう。
 物の形を表現する絵が、文字へと省略されていき、しかも情報は増えていったように、ネットの普及の中で、そこで使えるようにプログラム設定された記号や文字が、ネット世界の自然的な「条件」として存在することになり、その組み合わせで顔文字という新たな「文字」が誕生したわけです。
 将来、技術の発達で、静止画や動画や音声が今よりずっとスムーズに扱えるようになり、もっと安価で操作しやすい情報端末が家庭に普及することで、より多彩な情報が社会の中を流れるようになっても、この、ある意味では原始的で洗練された情報文化が、そのどこかで残っていくことを期待したいものです。
ヒュウガミズキ


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