うりづん日記電腦版

<歴代序文>
海賊版 巻之肆

  朝露にかげさしうせぬ雨上がり
  塀の端にただ一人居る蝸牛
元亀元 卯月日 ずひてん(花押)  

 『歴代宝案』に収録されたこの歌は、同書の研究の進んでいる今日に於てさえ謎とされており、この解釈をめぐっては、古今東西の学者たちの論議の的となっている。
 「律令国家の手で造られた古代の城は、平安時代を経る間に消滅して、中世には地方の在地領主による私的な城が発生した」とする『日本城郭大系』(新人物往来社)に対し、『日本歴史大辞典』(河出書房)では「こういう奉公人は、つまり農・工・商の家に入って、その経営・営業に参加しており、時機をえて独立するもので、身分的な従属者であ」ると位置づけている。
 このような形而上的研究と一線を画すのが農民作家の山下惣一氏である。氏は『日本の伝統工芸』の中で『灌木の茂みの中に狭い空間が開けていて柵が施されていたが、中身は地面が階段状になっているだけだった」と、ソクラテシズムに基づく相対性一次プラグマティズム論を提唱したのである。
 これ以後、『歴代宝案』の研究は急速に展開してゆくのである。

  参考文献
『大日本古文書』より「観心寺文書」「上杉家文書」「大徳寺家文書」
『史料綜覧』巻七・十三・十六
『国史大系』より「徳川実紀」第四篇
『日本武将100選』(和歌森太郎)
『Sesame=Street』1984.1.29放送分より(NHKVIDEOライブラリー全集3)
『景隆高級中國茶具』中華民国四十九年十一月刊(鄭問文庫編/刊)
『桑田忠親――その華麗なる生涯――』(新人物往来社)
『ドイツ国境とロシアの発展』(原題『SAFETY DRIVE and GINOWAN KENKEI』)
『これが噂のヒランヤだ!』(三宅裕司編)
『西ヨーロッパのスクールチョーク』(原題『福建等處承宣布政司告』)
平成四年三月吉日 るイ寿 まいる(花押)


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