
その歴史的経緯から『発見』以前と以後の2期に大別されるこれらの地域ですが、1776年の合衆国独立によってまた一つの転換期を迎えます。
『発見』以前の歴史的状況については、考古学的成果のほかにそれを伝えるものはほとんどありません。おおむね、北米地域は遊牧民的文明形態を有していたようですが(その意味では中央アジアに近いといえるでしょう)、『発見』以前にウマが生息していたかどうかについては不勉強のため判りません。
対して、熱帯雨林や高山気候が中心をなす中南米地方では、かなり早い段階から高度な文明を有していました。有名なものには中米のマヤ文明・アステカ文明、南米のインカ文明などがありますが、このうちアステカとインカについては、帝政を布き広大な地域を支配下に置くという、他地域にも遜色のない高度な発展を遂げていました。
鉄器以前の文明段階としては最高点に達していたこれらの文明もしかし、大航海時代に西欧人の手によってあっけなく滅ぼされてしまうと、アフリカ・南アジアなどとともにアメリカは白人による「植民地」支配のもっとも甚だしい地域になってしまいました。

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