うりづん日記電腦版

<第4章 文芸うりづん>

1.マンガに見る歴史


東(南)アジアの作品リスト


 辺縁の半島や島嶼などを除けば、大半が広闊な平地の広がる地域です。
 この地域における中心的な役割を果たしたのは何といっても中国です。ここもいわゆる四大文明の発祥地ですが、他地域のそれがいつしか滅んでしまったのに対し、この地域の文明は現代にまで脈々と受け継がれており、その連続性において群を抜いています。


●春秋以前

●春秋・戦国時代〜前漢期

●後漢〜魏晋南北朝時代

●隋・唐時代

●五代十国〜元代

●明〜清代

●20世紀


●春秋以前

 東アジア地域における文明といえば、四大文明の一つに数えられる黄河文明が有名でありました。実際、かつては文明そのものと考えられていた、甲骨文字を発明した商王朝(一般には殷とされてますが、これはいくつか変遷した首都の一つの名称に過ぎません)、そして商の後を受けて興った周王朝は後世のさまざまな時代から模範の時代とされたこともあって、確かに同地域における中心的役割を果たしてきました。
 しかし近年の発掘調査の進行から、それ以前の状況が次第に判明してきました。商以前の王朝で禹(聖天子舜の後継者)の系統といわれる夏王朝、これは長年伝説と思われていましたが、近年の発掘調査により実在が証明されつつあるそうですし、黄河以外の地域においても同程度の水準を有した文明の存在が次々と発見されています。


 新伊秀策「旅人の象(かたち)」(商代、中国) ☆/☆/☆
 横山光輝「殷周伝説」(商末周初、中国)
 藤崎竜「封神演義」(商末周初、中国)

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●春秋・戦国時代〜前漢期

 中華文明の模範たる地位を占めた周王朝も時代とともに衰退していきます。幽王の時代に起きた褒似の乱によって周は鎬京(西安の近く)から洛邑(洛陽)へ遷都し、これをもって春秋時代が始まります。
 この時代、もっとも実力ある諸侯をして「覇者」と称しましたが、その地位を巡って諸侯たちは互いに競い合い、抗争を繰り広げました。その覇者たちを総称した「春秋五覇」は、よく試験問題の対象となることは皆様ご承知の通りです。
 戦乱は、次の戦国時代に入ると更に激化しました。各国は富国強兵をスローガンに掲げ国力増強に邁進しますが、商鞅の改革によって国力を急増させた秦がその後は主導的立場を占めるに至り、政王の代になってついに全土の統一に成功します。
 全中国の王となった政は始皇帝として即位、極端な中央集権政治を布きますが、あまりにも苛烈な法制とインフラ整備事業は人々の不満を強めてしまい、始皇帝の崩御後は各地で反乱が頻発し、瞬く間に衰退してしまいます。
 この戦乱の中、2人の英雄が出現します。西楚の霸王項羽と漢の赤龍王劉邦です。激しい戦いの末に劉邦が項羽を破り、再び中国を統一します(前漢)。
 統一された中国の国力は5代(7代と数える場合もあります)武帝の治世になって積極的な外征というかたちでほとばしり、西域と呼ばれた中央アジアの広大な地域を併合しますが、以後はその外征がたたって財政難となり、国力は衰退していきます。


 皇なつき「越人歌」(春秋時代、中国)
 竹川弘太郎/ももなり高「孔子」(春秋時代、中国)
 鄭問/徳田隆(訳)「東周英雄伝」(春秋時代、中国)
 原泰久「馬酒兵三百」(春秋時代、中国) ☆/☆/☆
 村野守美「孫子」(春秋時代、中国) ☆/☆/☆
 横山光輝「史記」(春秋〜前漢、中国)
 赤塚不二雄「韓非子」(戦国時代、中国)
 新伊秀策「藍空の歌」(戦国時代、中国) ☆/☆/★
 新伊秀策「玄天の歌」(戦国時代、中国) ☆/☆/☆
 新伊秀策「黄砂の歌」(戦国時代、中国) ☆/☆/☆
 新伊秀策「朱命の歌」(戦国時代、中国) ☆/☆/☆
 新伊秀策「白寂の歌」(戦国時代、中国) ★/☆/★
 新伊秀策「緑木の歌」(戦国時代、中国) ★/☆/★
 皇なつき「始皇帝暗殺」(戦国時代、中国)
 鄭問「始皇」(戦国時代、中国)
 原泰久「金剛」(戦国時代、中国) ☆/☆/★
 原泰久「李牧」(戦国時代、中国) ☆/☆/★
 南伸坊/酒見賢一「墨攻」(戦国時代、中国)
 森秀樹/久保田千太郎/酒見賢一「墨攻」(戦国時代、中国) ☆/☆/★
 横山光輝「戦国獅子伝」(戦国時代、中国)
 本宮ひろ志「赤龍王」(楚漢動乱期、中国) ☆/☆/☆
 横山光輝「項羽と劉邦」(楚漢動乱期、中国)
 新伊秀策「草青の歌」(前漢、中国) ★/☆/★
 東山聖生「媚獣」(前漢、中国) ☆/☆/☆
 東山聖生「白麟の角」(前漢、中国) ☆/☆/☆
 東山聖生「冬霜花―父子―」(前漢、中国) ★/☆/☆
 東山聖生「返魂」(前漢、中国) ★/☆/☆
 東山聖生「黄金の聖獣」(前漢、中国)
 東山聖生「赫い闇」(前漢、中国) ☆/☆/☆

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●後漢〜魏晋南北朝時代

 王莽の簒奪によって一旦滅亡させられた漢王朝はしかし、皇帝の一族劉秀のもとすぐに再興されます(後漢の光武帝)。しかし僅か100年あまりで再び動乱の時代を迎えました。
 中国史上もっとも有名な、いわゆる三国志の時代です。
 黄巾の乱を契機に軍閥化した各地の有力者は(群雄とも言い表されますが)、互いの私兵をもって激戦を展開します。戦乱の過程でこれら群雄は曹操・劉備・孫権の3人にまで淘汰されますが、彼らもしくはその後継者たちはそれぞれに皇帝として即位、これによって三国鼎立時代を迎えます。その後、魏から出た司馬氏によって(西)晋王朝が建てられ、やがて三国は統一されますが、長年の内乱によって中国全土が疲弊していたことに加え、八王の乱という内乱に乗じた周辺民族の侵入によって晋は滅びてしまいます。
 晋朝の残党であった貴族達は華南へ逃れ、司馬氏の一族を奉じて晋を再興しますが(東晋)、華北地方においては侵入した各民族や残留している漢民族によって小国家が次々と乱立されるという五胡十六国時代を経て、鮮卑族による北魏へと収束します。これ以後中国は、華北と華南というそれぞれの単位で展開していくことになります(南北朝時代、または六朝時代)。
 他方、朝鮮半島では衛満による統一王朝(衛氏朝鮮)が馬韓・辰韓・弁韓の三つに分裂します。これらはそれぞれ、半島西部の平野部を掌握しもっとも文化的に栄えた百済・東部の山地帯に拠った山岳民系国家の新羅・南部の沿岸を押さえた海洋民系国家の任那(伽耶もしくは金官伽耶とも)となり、三国時代を迎えます。また満州には、遊牧民系国家の高句麗が遼東半島までを支配、強盛を誇っていました。
 また日本列島では、畿内地方に勢力を持っていたヤマト族の下への政治的糾合が急速に展開、急速に国家としての体裁を整えていきます(大和朝廷)。当初は任那を領有していた朝廷でしたが、任那が新羅によって滅ぼされると以後は百済との交流を深めます。


 王欣太/李學仁(原案)「蒼天航路」(三国志、中国)
 大西巷一「女【カ】(女+咼) JOKER」(三国志、中国)
 片山まさみち「スウィート三国志」(三国志、中国)
 清水清「三国志艶義」(三国志、中国) ☆/☆/☆
 ※成人指定本ですが時代の雰囲気をよく描出しています。
 白井恵理子「STOP劉備くん!」(三国志、中国)
 白井恵理子「続・STOP劉備くん!」(三国志、中国)
 白井恵理子「続続・STOP劉備くん!」(三国志、中国) ☆/☆/☆
 諏訪緑「諸葛孔明 時の地平線」(三国志、中国)
 滝口琳々「江東の暁」(三国志、中国) ★/☆/☆
 東山聖生「幽蘭神妃」(三国志、中国) ☆/☆/☆
 本宮ひろ志「天地を喰らう」(三国志、中国) ☆/-/☆
 山原義人「龍狼伝」(三国志、中国)
 横山光輝「三国志」(三国志、中国) ☆/☆/☆
 吉永裕介「ランペイジ」(三国志、中国)

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●隋・唐時代

 長い間南北に分裂していた中国は、北朝の中から興った隋によってついに統一されます。しかし社会的に必要だったとはいえ、あまりにも大規模に推進されたインフラ整備事業と、高句麗に対する3度の外征は社会の反発を招き、僅か2代で滅亡します。
 かわって中国を支配した唐は、中国史上空前の国際性を持っていました。2代皇帝である太宗の治世は「貞観の治」として後代の為政者の手本とされ、その事績を纏めた『貞観政要』はその後長く為政者必読の書と讚えられました。他方、朝鮮半島では唐と結んだ新羅が百済を滅ぼし、その残党は日本と結んで奪回軍を起こしますが敗退(白村江の戦い)、新羅の統一が確定します。
 大唐帝国は、武韋の禍ともいわれる一連の政治的混乱を経て玄宗皇帝の時代に頂点をきわめます。彼の治世の前半は「開元の治」と称され、このとき唐の国力は頂点に達しました。しかし晩年に至って政治に飽きた玄宗は、寵姫楊貴妃との情欲に溺れ政治を顧みなくなり、安史の乱という大乱を招いてしまいます。これ以後唐はまったく振るわなくなり、その後生じた黄巣の乱によってついに滅亡しました。


 秋乃茉莉/田中芳樹「風よ、万里を翔けよ 花木蘭物語」(隋代、中国) ☆/☆/☆
 皇なつき「花情曲」(唐代、中国)
 皇なつき「胡蝶至春園」(唐代、中国)
 皇なつき「天網の疎」(唐代、中国)
 皇なつき「花の薫る日」(唐代、中国)
 皇なつき「恋泉」(唐代、中国)
 諏訪緑「玄奘西域記」(唐代、中央・南アジア/東アジア)

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●五代十国〜元代

 唐滅亡後の中国はまたも分裂の時代を迎えます。60年あまりにわたって続いた五代十国と称される分裂状態は、趙匡胤のもとようやく一つにまとまりました。(北)宋王朝です。他方、朝鮮半島では新羅が滅んで高麗が興り、日本では武士と称される新しい勢力が幕府を立て、ここに19世紀末まで続く2重政権時代が到来します。
 経済的先進地であった華南地方に根拠地を置いていたことから、宋王朝の経済力は巨大でした。加えてこの頃から市民階級の成長が著しくなり、文化的にも繁栄します。しかしそれは軍事面において相対的な弱体化を招き、加えて官僚機構の膨張などから国力は衰微します。これを打開すべく実施された王安石ら新法党の改革は一応の成果を挙げますが、司馬光はじめ旧法党の抵抗により完全な刷新には至りませんでした。
 対するに、東アジア周辺の諸民族は唐代以降、着実に力をつけてきていました。北宋王朝はこれら諸民族の圧力に抗することができす、ついに女真族の金によって徽宗皇帝は身柄を拘束され、宋は滅びますが、五胡十六国時代と同じく残党が華南で再起、ふたたび宋を建てます(南宋)。経済的には北宋以上に大きく繁栄した南宋ですが、祖国回復を国是とする軍部の意見は国力を無視した軍備増強を招き、ふたたび国力を衰えさせます。
 しかし最大の脅威は、草原からやって来ました。英雄ジンギスカンに率いられたモンゴル族は瞬く間にアジアを席捲、やがて国号を大元とします。その大元によって、南宋は滅ぼされました。


 井上紀良/北方謙三「水滸伝」(宋代、中国)
 さいとうたかを「水滸伝」(宋代、中国)
 佐々木泉「墨戯王べいふつ」(宋代、中国) ★/☆/☆
 皇なつき「虎【しょう】(つちへん+蕭)」(宋代、中国)
 皇なつき「梁山泊と祝英台」(宋代、中国)
 滝口琳々「北宋風雲伝」(宋代、中国)
 沼田清/久保田千太郎「水滸伝」(宋代、中国)
 横山光輝「水滸伝」(宋代、中国)
 神坂智子「カラモランの大空」(元代、イタリア/中央アジア/東アジア)

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●明〜清代

 征服王朝である元の中国統治は100年あまり続きましたが、彼らが故地へ引き上げた後に中国を支配したのは朱元璋でした(明)。他方、朝鮮半島では李成桂が李氏朝鮮を建て、日本では60年ほど続いた南北朝の動乱がようやく終熄し、琉球では三つに集約されたグスクと称される小国家群が相次いで明国に朝貢し三山時代を迎えます。
 当初明は宋と同様、華南に拠点を置いていましたが、クーデターによって帝位を簒奪した3代永楽帝は大都に遷都、自らを大元皇帝の後継者と位置づけ積極的な対外進出を行ないました。このため財政難に陥り、以後明国は海禁政策をとりました。
 そのためでしょうか、この時期は周辺諸国の商業活動が活発化します。中でも代表的なのは倭寇と称される私貿易集団です。貿易商人である彼らは武装していましたので、交渉が決裂するとすぐ武力に訴え、ついでに略奪行為を働きました。明や李朝はこの倭寇に散々悩まされることになります。加えて、16世紀後半に起きた壬申倭乱(豊臣秀吉の朝鮮出兵)、満州における後金の勃興という国難によって大きく疲弊した明は、やがてこの後金のホンタイジによって滅ぼされました。
 国号を清とした満州族の後金は明よりも広大な領域を支配下におきました。異俗強制などで当初は漢民族の反抗が相次ぎましたが、これらを鎮圧後は盤石な体制を作り上げます。
 清朝は康煕・擁正・乾隆の3人の皇帝の時代にその頂点を迎えました。中でも乾隆帝時代はその絶頂期でしたが、以後国威は次第に衰微していき、19世紀に入ると西欧列強の目標となり、また漢民族の独立運動も活発化してますます衰えていきました。衰退に拍車をかけたのは西太后です。権勢の権化ともいえた太后は時勢にまったく興味を示さず、このために清朝は頽勢挽回の機会を失ってしまいました。さらに19世紀末、日清戦争にまさかの敗戦を被ると列強の蚕食は一気に加速しますが、しかしこれは清朝よりも、むしろその支配下にあった漢民族の危機感を大いに高揚させます。漢民族は思想家孫文の主導によってついに武装蜂起し、清朝を滅ぼしました(辛亥革命)。


 皇なつき「鴛鴦恨」(李朝時代、朝鮮) ★/★/-
 皇なつき「北辺の疾風」(李朝時代、朝鮮) ★/★/-
 皇なつき「身世打令」(李朝時代、朝鮮) ★/★/-
 皇なつき「貢院の鬼」(李朝時代、朝鮮) ★/★/-
 皇なつき「黄土の旗幟のもと」(明代、中国) ☆/☆/☆
 くろいわこーじ「浪人海都」(明代、東南アジア・日本) ☆/☆/★
 石井鶏肋「中華shuffle」(清代、中国) ★/-/-
 甲斐谷忍「太平天国演義」(清代、中国)
 皇なつき「青楼女人国」(清代、中国)
 藤田あつ子「桃花扇」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「紅花怨」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「桃花流水」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「幽蘭露」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「明月思」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「金蘂愁色」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「雪裏春」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「楊柳春」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「緑窓花」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「花月夜」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「傷春心」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「天女木蘭」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「金縷衣」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「ホワリー」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「春夢」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「採蓮曲」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「秋怨」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「日本刀歌」(清代、中国) ★/☆/★
 藤田あつ子「昔日芙蓉花」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「一寸灰」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「紅雨」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「少年行」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「阿祥、故郷へ帰る」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「流鶯」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「秋来」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「江雪」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「春城飛花」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「五十年前二十三」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「疎影残香」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「寄北」(清代、中国) ★/☆/-
 藤田あつ子「人生惟口腹」(清代、中国) ★/☆/-
 松本零士「児女英雄伝」(清代、中国)

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●20世紀

 辛亥革命により成立した中華民国でしたが、それは多分に保守的な軍閥層との連衡によってかろうじて存立する、非常に不安定な国家でした。実際、『革命未だならず』との言葉通り、孫文の歿後すぐに民国は軍閥同士の抗争で混乱してしまいます。
 他方、19世紀後半に開国した日本は、アジアにおける唯一の「文明国」として国家を挙げた近代化に邁進します。はじめ清朝と、ついで帝政ロシアと戦い、それぞれ勝利した日本は、ヨーロッパの支配に対する勝利の象徴として他の非ヨーロッパ民族から大いに称揚されます。
 しかし皮肉なことに、この「文明」構造の持つ潜在的膨張原理によって、今度はその日本自身が植民地獲得へ乗り出すことになりました。台湾、南樺太・遼東半島、李氏朝鮮を矢継ぎ早に支配した日本は、民国内で発生していた軍閥同士の内訌に乗じて更なる植民地獲得を目論みました。まず満州、次いで中国本土へ手を伸ばし、ついに中国との全面戦争へ突入します(日中戦争)。戦争は長期化し、それは太平洋戦争の呼び水となりました。
 一方、毛沢東率いる中国共産党はこうした情勢の中、巧みに勢力を伸張させていきます。対日戦争では民国を防波堤にし、戦後はいち早く民衆への支配力を強化して疲弊した民国政府を逆に圧倒、ついには台湾へ追い落として人民共和国を建国しました。


 皇なつき「鳳凰乱舞」(20世紀、中国) ★/★/-
 皇なつき「愁雨歳月」(20世紀、中国) ★/★/-
 皇なつき「鏡花水月」(20世紀、中国) ★/★/-
 皇なつき「落花流水」(20世紀、中国) ★/★/-
 皇なつき「女児情」(20世紀、中国) ★/★/-
 皇なつき「雪晨」(20世紀、中国) ★/★/-
 皇なつき「寶貝歌」(20世紀、中国) ★/★/-
 皇なつき「暁の聲」(20世紀、中国) ★/★/-
 手塚治虫「一輝まんだら」(20世紀、中国)
 藤子不二雄A「毛沢東の遠征」(20世紀、中国)
 安彦良和「虹色のトロツキー」(20世紀、中国)
 森川久美「蘇州夜曲」(20世紀、中国) ★/☆/-
 森川久美「南京路に花吹雪」(20世紀、中国) ★/☆/-
 森川久美「Shang-hai 1945」(20世紀、中国) ☆/☆/-

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