![]() <第4章 文芸うりづん> ヨーロッパの作品リスト |
ユーラシア大陸の西端に位置する地域です。全体で一つの半島を形成していると言えなくもないですが、そう言いきってしまうにはあまりにも複雑な構造をしています。 | ||
商業民族ギリシャ人の活動とその後に登場したアレクサンドロス大王の大征服事業によってギリシャ文明は広範に拡大、コスモポリタニズムを形成しました。その文物は対象地域の他民族に大きな影響を与えます。 中道裕大/浜中明「ソフィアの掟」(共和制ギリシャ、ギリシャ) ★/☆/★ |
社会の進展にともないローマ帝国は内紛の時代を迎えます。ディオクレティアヌス帝に始まる再生の試みは帝国に活力を取り戻しますが、それはコンスタンティヌス帝によるビザンティウム遷都(これによりビザンティウムはコンスタンティノープルと称されるようになります)に象徴されるよう、社会の中心を東方へとシフトするものでした。しかしそれでも帝国領土のすべてを掌握することは出来ず、4世紀末には帝国は東西に分裂します。 蒲生総「トゥルーナイト アーサー王と円卓の騎士」(6世紀、ブリタニア) -/☆/- |
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15世紀末のイベリア半島に於けるレコンキスタ(国土回復運動)の完結と新大陸の発見は、半島の2国イスパニア・ポルトガルをして海外領土征服事業へと駆り立てていきます。両国は世界規模で植民地を獲得、そこから得られた莫大な冨はヨーロッパ文明成長の嚆矢となります。 かわぐちかいじ「心 <cocoro>」(ルネサンス期、イタリア) |
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宗教改革の余波は神聖ローマ帝国内部において深刻な新旧両教徒の対立を引き起こし、次いでそれぞれの宗派を代表する諸侯同士の対立となり、ついには外国の介入の呼び水となりました。かくしてドイツでは30年にわたる激しい戦争が繰り広げられますが、そのあまりに凄惨な戦禍は国家の枠を超えた法規定の必要性、すなわち国際法の概念を生ぜしめました。 イワタヒロノブ「AX 戦斧王伝説」(30年戦争期、中央ヨーロッパ) ★/☆/- |
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イギリスと違い国王や貴族階級の権力が強かった当時のフランスでしたが、イギリス同様市民階級の権利を求める声は次第に高まりつつありました。そのイギリスでは産業革命によって社会構造が劇的に変化し、資本主義と市民社会という概念が誕生します。それはイギリスの植民地であったアメリカ13州の独立とともにフランス市民の気持ちを更に煽りたて、そのエネルギーはついに1789年、フランス革命という形で爆発しました。その当初こそ穏健的な政策を展開していた革命政府ですが、やがて急進化し、ついに政府は退位していたルイ16世夫妻を処刑するに及びます。それは他の王国、特に王妃マリー=アントワネットの母国オーストリアの反発を招きました。王権諸国は同盟して共和制となったフランスを攻めつけます。フランス市民軍は各地で敗退、窮地に立たされました。 池田理代子「ベルサイユのばら」(フランス革命期、フランス) |
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産業革命による工業化の進展とともに、ヨーロッパ諸国は自国製品売却のために市場を必要とするようになりましたが、その対象は植民地と称される、おもに非ヨーロッパ社会でした。各国――この頃のヨーロッパ諸国を列強とも称します――はその文明構造が内包する膨張原理に後押しされるように、植民地獲得競走を繰り広げていきます。中でもイギリスは、インドを征服した際に国王がインド皇帝位を兼ねたため自らを大英帝国と称しましたが、それがかつてのローマ帝国の理念と合致したこと、および建築力学上の理由から、この時期には再びローマ的な建築様式が流行しました。 氷栗優「ルートヴィヒII世」(19世紀後半、南ドイツ) ☆/☆/☆ |
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第1次大戦の終結によって多くの王国・帝国は倒れ、帝国主義という時代は一応の終焉を迎えましたが、産業革命以来の「文明」社会の基本構造には何の変化もありませんでした。 蒲生総「Wallis―ウォリス・至上の恋 永遠の愛―」(20世紀、イギリス) ☆/☆/☆ |